松本市 ぐりんでる 2

再びのぐりんでる

前日乗鞍温泉に泊まり、早朝の上高地を散策して、いよいよ再びの訪問です。

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絶景です。

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入店は12時まえ。先客が一組ありました。前回と同じテーブルに。我々の後に、三組ほど入店が。やはりお昼時ですから。

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まずは野菜天盛り合わせ(600円)薄めの衣で、サクッと頂けます。

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やはり、見事な蕎麦です。ただ、盛り付けが乱れているのはご愛敬ということで。

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蕎麦の表面に、透明な薄皮を被ったように瑞々しく光っています。これで食べ終わって笊を上げても、皿の上に滴り落ちた水分はありません。ゾワッと五感を楽しませてくれる歯応えから喉越しまで…  うまい!

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辛汁の濃さが分かると思います。記憶あった味より、酸味が強い感じがしました。

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こちらでは、花巻をかけそばとしております。前回よりも海苔と青菜に、残念ながら火が通り過ぎてます。配膳に遅れがあったのかも。甘汁の中の蕎麦は、相変わらず良い塩梅で楽しませてくれました。

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蕎麦湯。打ち粉を溶くお店が多いのですが、私には蕎麦粉そのものに見えます。

事前の情報では、とうじ蕎麦は11月からと思っていたら、9月から食べられることになっていて、残念ながら食べ損ねました。

前回は、衝撃と感動が余りに大きかったもので、細かな所が若干気にはなりました。でも、やはり美味しかったです。この蕎麦はここでしか味わえないとの思いを新たにし、お店をあとにしました。

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新島々駅を過ぎて、抜け道に入るとポツンと佇むリンゴの直売所でお買い物。帰ってから早速頂きました。マジ、美味しかったです。

そばカフェ  ぐりんでる

10月10日

松本市 キャビン

絶景の地で

この1ヶ月、身内のことで蕎麦屋巡りどころではなく過ごしまして。ふと相方と、何処か遠出をしたいねってことで、上高地とぐりんでるの二つのキーワードが直ぐに浮かんで、さてと。上高地に早めに入るには乗鞍温泉ときて、乗鞍に向かう途中で奈川の在来種となるまではさほど時間はかからなかったわけで。

image奈川のこばやしです。お店の前まで辿り着きながら、今日は開店出来ないかもと告げられた時、不思議と直ぐに気持ちは切り替わりました。
お目当の奈川の蕎麦を諦めたときのオプションとしては、乗鞍の中之屋か合掌と何となく決めていたのですが、白樺峠から下りてきて、一ノ瀬園地で乗鞍岳の剣ヶ峰を目にし、高揚した気分でいるところに突然現れた「手打ち」の幟。畳平までの時間もチラッと考え、気がつくと駐車場に車を停めていました。

img_4470お店の外観は、まさに高原のお洒落なカフェだった面影を残した感じ。こういうのって美観を保つのは並大抵の努力じゃ難しいですよね。

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店内へと入り、窓際のテーブルへと座りますと大きな暖炉に火が入っているのに気がつきました。やはり、秋の訪れは早いようです。

こたちらでは、自家栽培した蕎麦を手打ちにして、一日20食だけ販売しているとのこと。それ以外のメインメニューとしてはカレーライスがあり、あとはカフェのそれでした。これって何処かのお店と似てます。そうです。明日伺うそばカフェぐりんでるさんとそっくり。気がつけば店名までほぼ同じ。

imageここで、女将というよりママさんと言った方がぴったりなママさんから、本日は通常の辛汁と松茸の入ったつけ汁を特別メニューとして選べるとのこと。ここは二人で来ている強みでそれぞれをお願いします。松茸は季節もので楽しみですが、やはり辛汁の味も興味ありですから。ということで、相方ともどもオヤジの手打ちそば(1200円)を注文して待ちます。

imageまずは、付け合せを乗せたお盆がやってきました。きのことおろしの和え物、煮リンゴ、それに辛汁と薬味です。
おろしは辛味大根とかではなく三杯酢で和えたもので、煮リンゴも歯応えを残し適度に柔らかく、相方からチョット預かった今年の初物の松茸のつけ汁も良い香りがして、それぞれに季節感に溢れていて美味しく頂きました。

image蕎麦がやってくるまで、まだ間がありそうなので、辛汁を利いてみます。

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それ自体は濃くはないのですが、塩味がやや強く、後味に何かの甘みが残る、そんな感じです。

さて蕎麦がやってまいりました。平皿に盛られた蕎麦はよく製粉され、かなり細かな篩を掛けられた様子です。

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平打ちの蕎麦切りです。多少の不揃いさが味わいとなる場合もありますが、こちらは、切り幅の乱れがやや大きく、もう少し振り幅を揃えると良いものに。色味はややグレーがかった物で香りは少しだけ。やや硬めでコシもあるのですが、これでもう少し柔軟性があれば尚良しです。

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歯ぬかりはないのですが、水切れが良くなかったので、ここはひとつ皿の上に小さな笊を乗せ、そこに蕎麦を盛られればかなり改善されると思います。瑞々しさと水切れの程度はあまり関係はないので、水切りをもう少し頑張りましょう。そうはいっても、蕎麦らしさが良く出ていて美味しく頂きました。

image山葵については、安曇野の山葵屋さんで作っているものだそうで、わさび漬けに近いものでした。私は箸休めに口に運ぶスタイルなので美味しく頂きましたが、つけ汁に溶く習慣のある方はビックリされることでしょう。

最後に蕎麦湯を頂いてお会計です。

imageここで、カウンターに塩糀ドーナツなるものが置いてあります。相方がママさんに確認の上、残っていた四袋を買い求めていました。帰ってきてから、中々に好評だったので良いお土産となりました。

最後に、蕎麦は外一より少ない程度のつなぎを入れて打たれていること。これから天気もまずまずなので、畑のソバを刈り取ることなどをお聞きしお店を後にしました。

良い景色に感動した後に、拘りの自家栽培からの蕎麦を頂く。もっともっと美味しくなるお蕎麦だと思います。再び訪れてみたいですね。

一、お店の雰囲気を味わう 6/10
二、冷たい蕎麦だけを味わう 15/20
三、蕎麦つゆを付けて味わう 14/20
四、温かい蕎麦を味わう
五、蕎麦湯を味わう 3/ 5
六、蕎麦の値段 6/10
七、技術とサービス 10/15
 合計 54/80

そばカフェ  キャビン

0263(93)2510
長野県松本市安曇乗鞍高原4306-3
長野自動車道松本ICより車で約1時間
営業時間  11:00~売切れ終い
定 休 日   木曜日

2016年10月9日

松本市 ぐりんでる

上高地の空へと続く道を上ると

本日は「信州の蕎麦を楽しむ旅」の二日目。宿泊した穂高温泉郷も信州蕎麦の激戦区でした。宿泊した割烹旅館みさとでも庭園そば処みさとを併営しており、こちらは「信州食育発信3つの星レストラン」の認定を受けているというかなり魅力的なお店でしたが時間的に間に合わず伺えませんでした。

さて、二日目に楽しむお蕎麦ですが、これは迷うことなく決まっておりました。雲霞の如く彼方此方に点在する手打ち蕎麦の看板を眺めつつ向かった先は、あの「ぐりんでる」さんです。

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此方に伺った動機は、只々、多くの人が称賛する蕎麦を食べてみたいの一点に尽きました。お店の向かいに在る風穴の里には以前立ち寄ったことがあり、まさかこんなところにといった眺望の素晴らしい場所にそのお店は在りました。

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敷居の低さに和まされつつ店内に。先客は居られず、真ん中のテーブルに着席しました。注文ですが、我々だけということもあり、慎重に先ずはざるそば(880円)を二つだけにしました。かけそばは後ほど。注文の品を待つ時間が楽しくて仕方ありません。

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運ばれてきたざるそばを前に「蕎麦に合わせた辛汁となっておりますので、少しだけつけて食べて下さい」と説明して頂き、改めて蕎麦に目を向けますと、美しい佇まいに軽いショックを受けました。本当に透明感を纏っています。初めての稲核在来。それを一口。口に入れた一瞬、微かにザラッと。蕎麦がソバの実であったころの存在を感じるような風味を一瞬ですが感じます。あるお店では、この蕎麦らしさを強調すりあまり、ザラつきが口の中に残ってしまう場面に出くわしました。こちらの蕎麦は、その一瞬後に、驚くほどの滑らかさで包み込んで五感に運んで行きます。喉越しの様は、まさに踊るように滑り降りていき、噛み応えがありながら、鮮やかに切れます。鼻から抜ける芳しい香りが、至福の時を記憶に留めようと働きかけます。

image 辛汁についてまず驚いたのは、その量の少なさです。ここに、明確なメッセージを受け取ります。その汁を利いてみます。先ずは、ガツン。そして深く。キレが有ります。蕎麦らしい蕎麦を味わうならこの味なんだと納得しました。
蕎麦湯は、いつもの様に蕎麦猪口の辛汁を空け、蕎麦湯だけを味わいます。これが、最初から猪口に大量に入って提供されますと空ける器探しに往生します。それを頂きますと、サラッとしてますが、風味を感じとります。よぉく蕎麦徳利の中を見ますと蕎麦粉が沈んでいます。わざわざ溶いて出して頂いたことがわかります。やはり、美味しいものは美味しいのですね。

image 蕎麦湯を頂く前にお願いをしておいたかけそば(1000円)を待つあいだ、メニューを改めて見ていますと、小さく花巻の文字が。これまた嬉しいです。

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運ばれてきたかけそばに海を感じました。海苔の香りがよろしいです。これぞ花巻。麺を掴んで手繰ってみますと、不思議です。本来なら甘汁に放たれ提供される時点では、ある程度柔らかくなっている筈の蕎麦が、想定よりしっかりしています。ざるに盛られ艶やかな姿を彷彿とさせる舌触りと歯応えです。これは想像ですが、ソバを打つ段階から既に決まっている気がします。水加減や力加減、そしてその時間とか。兎に角、あっと言う間に膨れ上がってしまう蕎麦と出会うとがっかりします。やられまた。こちらでは、この地方の名物のとうじそばなる、蕎麦をしゃぶしゃぶして頂くものが、これまた絶品だそうで、この麺だからこそなし得ることなのだと一人感心しました。海苔と一緒に乗っている青菜やネギも火が通り過ぎておらず、甘汁のバランスと相まって味わいが深いです。途中、「エビを揚げた物ですよ」と、店主自ら天カスを持って来て頂きまして、それを丼に放ちますと、その広がる風味に改めて感心しきりとなりました。
お口直しに一切れのどら焼きを頂き、そば茶を啜り、終了です。

私が参加している蕎麦講座のサイトを見て、埼玉から楽しみにやって来ましたと最初に伝えてしまったせいか、店主自ら二度もテーブルに足を運んで頂き有難う御座いました。最後には、他のお客さんのオーダーが入っていた様なので手を煩わせず早々にと引き上げるつもりが、わざわざご挨拶まで頂き恐縮しました。その人柄に触れられたこともこの旅の大きな収穫となりました。
多くのお客さんの来店を望むには、かなり不利であるはずの場所で、腕ひとつで営まれていることに感激をいたしました。遠路はるばると車を走らせて、その蕎麦を食しにゆくに値する蕎麦打ち人の一人に間違いないとの確信を深めお店を出ました。

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目前の国道が続く上高地は、蕎麦が美味しいとされる秋からは、観光客を寄せ付けない場所となります。お店の駐車場から見た空は、上高地から見上げた空に続いているんだなと感慨を覚えながら信州を後にした次第です。

一、店の雰囲気を味わう 7/10
二、冷たい蕎麦だけを味わう 19/20
三、蕎麦つゆを付けて味わう 19/20
四、温かい蕎麦を味わう 19/20
五、蕎麦湯を味わう 4/  5
六、蕎麦の値段 9/10
七、技術とサービス 14/15
合計 91/100
 そば&カフェ  ぐりんでる

0263(94)2825
長野県松本市安曇3365-1
松本ICよりR158で30分
営業時間 11:00~15:00 なくなり次第終了
定 休 日       毎週水曜日

2016年2月21日

東御市 そば茶屋 さくら

センスの良い空間で頂く蕎麦

先日、結婚30周年の記念旅行に出かけてきました。サブテーマは勿論「信州の蕎麦を楽しむ旅」です。初日には、東御市の女性主人が営むお店に伺いました。この旅行に合わせて調べ、見つけたお店です。

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そのお店は、旧街道沿いの日当たりの良さそうな場所に在りまして、大きめの暖簾が直ぐにそれと教えてくれています。(当日はどんよりとした雲行きでした)中に入ると右に厨房があり、正面からカウンターが左手に伸びていて、ゲストが蕎麦を味わう空間へとつながります。我々は、街道に面した採光の良い大きな窓際のテーブルに案内されました。
注文は、八ヶ岳産のソバ粉を石臼で挽きあげた、更科と粗そばが味わえる逢わせもり(1250円)二つとかけそば(1100円)です。スタッフさんから、逢わせもりは通常の大盛りな感じですが宜しいですか?と説明を受けましたが、かけそばにもチャレンジです。

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先ずは、付出しの煮物です。薄味で美味しかったですよ。

image逢わせもりが運ばれてきました。二つの蕎麦がコントラストを奏で良い感じです。両方共に乱れは少々気になりますが、細切りに仕上がっています。らしく端正な面持ちの更科からひと口。

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喉越しは上々です。次に粗そばを。

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面持ちは更科と良く似ています。口に運びますと、これも良く似ていて、女性のなせる技か繊細な味わいで、噛み進めるとこちらの方が甘みを感じます。共にコシはありました。また、舌触りも滑らかです。ただ、二つの麺が並んだ時、比べずにはおられません。提供する側もそれを期待してのことと思います。であるならば、もう少しだけ違いが分かり易いものを私は好みます。
辛汁は、全体的に控え目な味で、味醂がたっている印象を受けました。蕎麦との相性からするとこうなるのかなと。
蕎麦湯は、こだわりを感じる深皿の器で提供です。粘度がかなり高かったのは、ピークを過ぎた時間帯でしたのでと、ひとり納得です。

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次に運ばれてきたかけそばを見て、オッと、少し驚きました。丼の中は、殆どがネギと青菜で占められています。それらをかき分け蕎麦を手繰り、そして甘汁を口に運びます。その甘汁は、今迄に無い味です。かなり薄い味です。店主にお話しを聞いたところ、かえしを使わずだし汁を主体に味を作っているとのこと。だし感とコクは深かったのでこれはこれで美味しかったです。

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ただ、麺、具材共に、ほんの少しだけ火が通り過ぎている感じです。一言で言えば、田舎のおふくろの味でしょうか。男性はこれに弱いのかも知れません。
一部に、蕎麦を味わうなら多少清潔感に欠けても、と言ったお店に行かれたことは皆さん少なからず経験のあることと思います。このお店の素晴らしさは、行き届いた清潔感に、店内の雰囲気、カウンターや什器、置いてある器などなどセンスの良さが光るところだと。女性店主の感性が感じられる空間でお蕎麦を頂く。ファンが多いのも頷けると思いました。

一、店の雰囲気を味わう 9/10
二、冷たい蕎麦だけを味わう 14/20
三、蕎麦つゆを付けて味わう 14/20
四、温かい蕎麦を味わう 13/20
五、蕎麦湯を味わう 3/  5
六、蕎麦の値段 7/10
七、技術とサービス 13/15
合計 73/100
 そば茶屋  さくら

0268(63)0041
長野県東御市加沢1406ー39
しなの鉄道  滋野駅より徒歩22分
営業時間      11:00~16:00
定 休 日       毎週火曜日

2016年2月20日