ときがわ町 橋倉屋

遠方からも地元からも

本日の蕎麦屋巡りも、また、ときがわ町方面へ車を向け出発です。途中、毛呂山町の「武蔵米穀店」さんで、そば粉と打ち粉を買い求めました。

image

こちらの地そば粉は、芳しい香りで、少し黒目の美味しい蕎麦が打ち上がります。価格も抑えられておりお薦めです。

無事にそば粉も手入れて、目的のお店に17時30分に到着しました。

image

こちらは、お昼時に何度か前を通っていますが、いつも行列が出来ていて、気になっていたお店です。夕方ということで、先客が一組だけ。ラッキーです。

入口より右手にお店全体が広がっており、通りに面した壁側にテーブルが4台。その先が、横に広がる小上がりとなっていて、座卓がこちらも4台、ちょうどL字型の店内になっており、左手一番奥に陣取りました。

image

オーダーは、同行の娘が、1番人気のたわら天ざるセット(1300円+税)そして我々は、ときがわ御膳(1570円+税)と大もり(890円+税)をシェアしました。今回は、ぬかりなく御膳のお蕎麦をかけでお願いして、あとは出来上がりを待つばかりです。ふと、17時37分明覚駅発高麗川行きのディーゼル気動車キハ110系の走行音が、風にのって開け放たれた窓より聴こえてきました。当日は、気持ちの良い風がお店の中を吹き抜けていたんです。

10分と少し経ったところで、ときがわ御膳、大もり、たわら天ざるセットの順にやってまいりました。

image

image

image

ファーストインプレッションは、ときがわ御膳は豪華です。大もりの盛りの良さには驚きました。たわら天ざるセットに乗った海苔が、キラキラと光って大変綺麗です。

蕎麦については久々にお目にかかった細打ちの出で立ちです。

image

細い麺は、つながりなどを気にすることなく、麺一本一本のコシも有りますが、手繰った時に何本かが揃って作り出す食感が、蕎麦好きの感性を満足させる、押し返す柔軟性と歯応えがよろしいです。

image

細打ちを、しっかりと氷で締めているので、清涼感を持ちながら、表面にはザラっとした穀物感があり、らしさが伝わります。香りは少ないですが、噛んでいくと風味が立って美味しいですね~。

辛汁は辛味と酸味を感じる味で、醤油に特色がありそうに思いました。

image

かけそばは、メニューに太打ちですとありますが、他店では標準に入る程度で、穀物感を感じながらコシのある蕎麦になっています。美味しいですよ~。これをもりで楽しめたらなどと想いを巡らせるのも楽しいものです。

image

甘汁は、色味が濃いのですが、味わった感じはそれほどではなく、辛汁と同様に、醤油の風味を立たせて甘みを抑えた味わいでした。これは、太打ちの蕎麦と良くマッチしていた印象です。

最近は、相方共々セットメニューに反応してしまいます。それぞれのお店の工夫があって、これも楽しみの一つとなってきています。先客で居られたのは家族連れでしたし、後客の中にも同じく家族連れが居られたのも、こちらのお店に、満足度の高いセットメニューが用意されていることがひとつの理由だと感じました。

我々も、蕎麦湯も残さずしっかりと堪能して、お腹も満足になったところで、そろそろ帰りますかと腰を上げ、私が靴を履き始めた時、女将さんが「御膳のデザートがまだありますよ」と。先程から、店内がいくぶん混み始めたので、忙しかったようです。

image

改めて座り直し、一つのデザートを三人で食べました。安納芋で作った芋ようかんに生クリームが乗った一皿。ほんの一口づつでしたが大変美味しかったです。

改めて帰り支度していると、「あっ、ここのくだりは絶対に書くね」と相方にツッこまれ、三人で大笑いをしてしまいました。お店に居られたかた。どうもすみませんでした。
満足度の高いお店が揃うときがわ町の中でも、一二を争うお店ですので、近くへお越しの際には立ち寄ることをお薦め出来るお店です。

一、お店の雰囲気を味わう  7/10
二、冷たい蕎麦だけを味わう  17/20
三、蕎麦つゆを付けて味わう  17/20
四、温かい蕎麦を味わう  17/20
五、蕎麦湯を味わう  3/ 5
六、蕎麦の値段  7/10
七、技術とサービス  12/15
 合計 80/100

橋倉屋

0493(65)0022
埼玉県比企郡ときがわ町桃ノ木6-1
関越道坂戸西スマートICより車で22分
営時11:30~15:00 プラス金土日17:00~20:00
定 休 日 毎週水曜日

2016年5月21日

ときがわ町 成木屋

ステージアップ

蕎麦講座にて、初のそば打ち体験をした翌日に訪れたお店の紹介です。

image

ときがわ町の県道30号線沿いに、ひときわ目を引く大きな「戸隠そば」の文字。デザインの意匠も何処かで目にした戸隠風。奇しくも前日の講座にて戸隠そばの話を聞いたばかり。楽しみです。

image

到着は13時30分少し前。先客が二組お待ちでしたが、15分程で案内されました。店内は、右手奥に厨房があり、左手の小上がりには4人掛けの座卓が3卓、真ん中の三和土に10人掛けのテーブルと4人掛けのテーブルがあり、我々は4人掛けテーブルに掛けました。

image

メニューを開きますと、セットメニューが充実しており、デザートも豊富に用意されております。一組のお客さんは何やら酒盛りの様相。この時点ではそば通とは対極の、ファミリーからおじちゃんおばちゃんまで、皆んなに愛される町のおそば屋さんかなと、少しトーンダウンしている自分がおりました。注文は、どう見てもお得な天丼セット(1235円)と、大もり(770円)としました。

注文後、店内を眺めておりますと、入り口を入って直ぐの右側に、町のおそば屋さん的雰囲気には似つかわしくない、電動石臼が鎮座しておりました。また、香ばしい天ぷらを揚げる香りが漂います。

程なくして、天丼セットからやってまいりました。

image

これが豪華なんですねぇ。有頭海老がドーンと乗った丼が美味しそうです。写真撮影も慌ただしく、続いて大もりがやってきました。

IMG_2632

天丼セットを相方に預け、自分は大もり担当となり、観察します。正方形のせいろに乗った蕎麦は、所謂ぼっちもりではなく普通のもりでした。こちらでは、信州戸隠の農家に委託栽培した玄そばを、石臼で自家製粉し提供しているとのこと。そのことを指して戸隠そばとしているのだと納得して、麺相を見ますと、のしよりも若干切り幅が広い、平打ちとなっております。

IMG_2637

色味はかなり薄めで、所々に黒味を帯びたホシが入り、そば粉の粒子感も残った出で立ちです。これは侮れません。まずは一口。程よい弾力を感じながら、噛んでいきますと、歯ごたえ良く柔らかさを伝えてきます。これは美味しい。見た目のとおり透明感を感じながら二口。甘みが広がります。喉越しは、ツルッとしたものではなく、抵抗感を残しながらツッと落ちて行きます。香りはやや少ないものの醍醐味を味わえるお蕎麦です。
ここで、厨房から準備中にとの声。店員さんが慌ただしく看板を掛け替えます。この時点で14時05分位。どうやらお蕎麦が売り切れた様子です。残念ながらかけそばを食べ損ないました。何より、その後も何組かのお客さんが店内を覗き、人気の高さを感じてしまいました。
相方が楽しんでいる天丼を味見してみると、タレが良く染みたご飯がこの上ない幸福感を運んできて、モチサクッとした衣の味わいも、一番人気であることを納得させるものでした。
辛汁は、味醂と鰹節の風味を強く感じるもので、蕎麦
との相性も良く、蕎麦湯を割っていただき、またそのままでいただき、また蕎麦湯をいただき、また、と、結局味わい切ってしまいました。
蕎麦講座で初めて打った私の十割蕎麦は、思いの外良い出来で、帰宅してからの家族の評価も上々でした。しかし、切りの仕上がりはメロメロで、こんなことでは他人の蕎麦切りを不揃いだの何だのと言えた義理はないもんだと心底思いました。たとえそれがプロのものであってもです。
こちらの、硬くない柔らかなコシを持った蕎麦は、良き手本となるお蕎麦であり、人気の秘密か分かった気がしました。
これからは、お蕎麦屋さんの良い所を沢山感じ取って行きたいなと思え、蕎麦巡りの楽しみ方も、第2ステージに入ったと感じた一日になりました。

一、店の雰囲気を味わう 6/10
二、冷たい蕎麦だけを味わう 15/20
三、蕎麦つゆを付けて味わう 15/20
四、温かい蕎麦を味わう
五、蕎麦湯を味わう 3/  5
六、蕎麦の値段 8/10
七、技術とサービス 11/15
 合計  58/80

戸隠そば 成木屋

0493(65)0445
埼玉県比企郡ときがわ町日陰212-3
関越道東松山ICより車で20分
営業時間 10:30~15:30
定 休 日  毎週月曜日

2016年5月4日

ときがわ町 とき庵

三たてに地産地消の4拍子揃ったお店です

日々都会の真ん中で、殺伐とした空気の中、ひとり働き、糧を得ている我が身にとって、旅は素晴らしい時間を与えてくれます。旅の途中では様々な心癒される風景、何とも言えない旅気分といった場面に出会うことが有ります。ご紹介するお店の在るときがわ町は、そんな旅気分漂う昔懐かしい町です。こちらの町のキーワードの一つが蕎麦で、魅力的なお店が何軒もあり、町のウェブサイトからは蕎麦打ち道場の情報なども閲覧出来ます。そんな山里の町に出かけた日は、うららかな春の陽射しが溢れていて、見頃を迎えた梅の花が、彼方此方で素敵な姿を見せてくれました。

IMG_1801 (1)

黒い蕎麦とき庵と書かれた看板を見つけたのが開店30分前ですが、すでに先客が二組ほど。その後もお客さんが、ポツポツとやって来ます。当日は、混雑も予想されることからか、15分前の開店となりました。

写真を撮っていた為、一歩遅れて店内に入りますと、左手に続く三和土の奥の小上がりの道路側の一番見晴らしの良い席に、同行の家内と娘が陣取って居りました。先行の二人から、温かい蕎麦は無いと教えられ、少し残念な気持ちではありましたが、気を取り直しメニューを開きますと、そんな気持ちも何処へやら。

IMG_1802 (1)

何やらメニューが楽しいことになっています。品揃えや書かれている言葉から、この店のご主人の人柄が、伝わって来る気がします。冒頭のページに、毎朝自家製粉して、その都度打ちながら、茹でたてで提供していると書かれています。
さて、注文は、地山菜の天もり蕎麦(1420円)と、試行錯誤の鴨汁そば(1280円)を二人で食べることにしました。

IMG_1803

IMG_1805

天ぷらのタネには地元ときがわで採れた物を使っていること、鴨汁にはまだまだ錯誤中ですとの旨がそれぞれ書き添えらていました。ネーミングも面白いですし、より美味しい物を提供したいと言う気持ちが、こちらにも伝わり嬉しくなります。

IMG_1808

お盆に乗せられた本日の主役達がやって参りました。先ずは、天もりから。ここでソバについてお聞きしますと、隣接する嵐山町で採れた玄ソバを使っていて、それが終わると、今度は近隣の毛呂山町産の物を使う予定とのこと。地産地消度が凄いです。改めて目をやりますと、また器がよろしいです。こちらも話しを伺いますと、この器も、町内の窯で焼いてもらった物だそうで、ここでも地産地消です。

IMG_1811 (1)

黒いホシが入り、やや太めに打たれたそれは、黒と言うより緑がかった濃いグレーと言った色味で、艶やかにこんもりと盛られています。挽きぐるみの九割らしい佇まいです。ほぼ乱れること無く切り揃えられた蕎麦は、見た目にも美味しそうです。箸で一掴み。持ち上げた感じも、程良い柔軟性があり、味わってみますと、いかにもと言った、穀物感を主張しながら喉を滑り下りていきます。ザラッとした感触は嫌では無いです。全体にも張りがあり、噛むほどに風味が広がり、力強く美味しいです。伊達に黒くはないですね。私は決して挽きぐるみ第一主義者ではありませんが、打ち手のメッセージが伝わって来る様な、この蕎麦は良いです。
辛汁はそれ程濃くなく、やや醤油感があり、蕎麦の力強さからすると、もう少し濃い目の仕上がりの方が自分は好みに思いました。

IMG_1813 (1)鴨汁は、ツクネと鴨肉がネギをお供に、楽しませてくれました。錯誤中との謙虚な表現を、裏読みしたくなるほど良かったです。甘みの強い鴨汁と、蕎麦との相性はかなり美味しかったです。
天ぷらについては、ふきのとう、安納芋、ゆず、アピオス、エシャロット、春菊、人参といったいずれも地元産であろうメンバーが、薄めの衣で、サクッと揚がっていて、定番の魚介類はありませんでしたが、これまた美味しく春を感じさせてくれました。

ジャズが流れる店内の雰囲気も、窓の外に広がる山里の風景に違和感なく溶け込み、トントントントンと他の店ではあまり聞かない蕎麦きりの音が、またいかにも蕎麦屋さんらしく、目と耳も総動員で、美味しさを味あわせてくれました。
IMG_1800 (1)
 1時間程して、再び前を通りますと、駐車場待ちの車が列を作っていて、人気ぶりに感心し、あの蕎麦なら然ありなんと思いつつ、家路につきました。
ショートトリップでストレスを発散し、美味しい物を食す。心の贅沢を味わいたい方にお勧めします。
一、店の雰囲気を味わう 8/10
二、冷たい蕎麦だけを味わう 17/20
三、蕎麦つゆを付けて味わう 16/20
四、温かい蕎麦を味わう
五、蕎麦湯を味わう 3/  5
六、蕎麦の値段 8/10
七、技術とサービス 12/15
合計 64/80

全粒粉蕎麦 とき庵

 0493(67)0517
埼玉県比企郡ときがわ町西平756-4
関越道東松山ICより車で26分
営業時間 11:30~売切終了
定 休 日 毎週月曜日

2016年3月6日