越生町 玄家

心残りはあるけれど

菜園を趣味とする者にとって、農業は、はたから見るほど楽なものではないなと身に沁みて思うものです。私自身、これほどお天気に左右されるものは無いなと感じ、趣味の世界でやっていても大変なのに、これが商売となると無理かなと、正直思います。

趣味が高じて蕎麦屋を始めた方は、たまにいらっしゃるのは知っておりますが、こちらのご主人は、農業と蕎麦屋を始めてしまったと聞き及んでいます。都会より引っ越してこられ、農業を営なむ傍ら、趣味が高じて蕎麦屋を始めたそうです。憧れますが、やはり自分には無理そうです。

IMG_2412

石垣の積まれた、それほど広くない場所にこちらのお店は建っております。石段を登り玄関に入りますと、何やら変わった貼り紙が。お箸ご持参の方、歩き若しくは自転車で来られた方はそれぞれ50円引の旨が記されております。

IMG_2407

また、使用後の割り箸が、煮沸済みご自由にどうぞの貼り紙と共に置いてあります。環境に意識を持った、ご主人のメッセージと受け止めました。そんなことを感じながら、引き戸をそっと開け中へと入りますと、たまたまだと思いますが、先客はありませんでした。

IMG_2369 IMG_2370

店内は畳敷きになっており、先ず目に入るのが、座卓式の囲炉裏で、6人ほどで囲める様です。そして、右手には大きな一枚板の座卓があり、その後ろの大きなガラスサッシの向こうに、緑豊かな里山の風景が広がっています。この借景だけで雰囲気倍増です。

さて注文ですが、蕎麦は二八と十割のもりそばと、それぞれのおろしそばしかありません。天ぷらも無ければ温かい蕎麦も無い。よろしいと思います。ただ、お酒のアテと言いますか、副菜の類いが結構充実しています。蕎麦は、それぞれ並、中、大となっており、かけを頼まないということで、私が二八の大(1100円)相方が十割の大(1300円)同行の娘がニハの中(900円)となりました。分量は、並の1.5倍と2倍になっているとのことでした。

IMG_2366

最初に出していただいた、蕎麦せんべいをつまみながら景色などを楽しんでおりますと、程なくして十割からやってまいりました。

IMG_2373

大変美味しいそうな面持をしております。

IMG_2377

挽ぐるみらしい粒子感が、はっきり見て取れます。様々な濃さのホシが飛んでいます。ややつながりは短いかなと思いましたが、そんな心配は味わったのちに変わります。香り立つ蕎麦を口に運びますと、穀物感溢れる舌触りが十割をよく感じられます。柔らかさを犠牲にすることなく、そして瑞々しさが損なわれることなく蕎麦が構成されております。噛みしだく内に蕎麦の風味が立ってくるこの蕎麦にはつながりの良さを求める必要はないと思いました。

二八の登場です。

IMG_2387

二八も十割に負けず野趣味に溢れた姿を纏いやってきました。

IMG_2390

十割ほどではないものの粒子が良く見えます。素晴らしい香りが漂います。この時点で、今日は当たりだったねと三人が頷き合っています。こちらも穀物感に溢れていてます。そしてこちらはつながりも良く長さを保っています。歯を押し返す弾力感を味わいながら喉に落とし込んでいきますと、すーっと滑り降りていきます。これは美味しい。久々に、旨いっと言える蕎麦に会えました。

辛汁は、やや辛のしっかりとした味わいで、コク深く、出汁も良く効いたものでした。野趣味溢れる蕎麦に負けない味わいは、大変満足できるものでした。

蕎麦湯も程よく濃厚で、辛汁で割りながら最後まで楽しめました。

IMG_2368

当日のソバは塩尻産と幌加内産のブレンドとのことでしたが、勿論、産地を知るのも大切だけれども、美味しい蕎麦は打ち方が、より大切なのだと思うとともに、様々な産地のソバを、こちらで食してみたいと思いました。

お会計の時に、ご主人ご夫妻に、美味しかったことをしっかりと伝えられ、安心して車に乗り込み、萌え出した山々に囲まれた道を、美味しかったねぇ~と。三人それぞれが、あそこのお蕎麦より美味しかったとか、いやいや、まだあの店が上だよと好き勝手に、蕎麦談義で盛り上がりながら我が家を目指しました。

途中、相方が梅干しを食べてくるのを忘れたと言い出しました。心残りだと。どうやらテーブルに置いてあったらしく、お蕎麦にすっかり満足した私は気づかなかった様です。これもまた再訪の楽しみが、また一つ増えたということで納得をしてもらえたらなと思っております。

IMG_2409

こちらのお蕎麦屋さんは8月全休となります

一、店の雰囲気を味わう 8/10
二、冷たい蕎麦だけを味わう 18/20
三、蕎麦つゆを付けて味わう 18/20
四、温かい蕎麦を味わう
五、蕎麦湯を味わう 3/ 5
六、蕎麦の値段 7/10
七、技術とサービス 13/15
合計 67/80

田舎そば  玄家

049(292)6188
埼玉県入間郡越生町大満525-1
関越道鶴ヶ島ICより車で35分
営業時間 11:30~18:00
定 休 日 毎週月曜日から木曜日

2016年4月17日

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です